ぼくの音楽史(13)

そういえば中学時代、音楽面でお世話になった方がいました。

それは音楽の先生、中1では担任でした。50代後半ですごく老けていたけど、とても押しの強い男性教師。教育方針にもいろんなコダワリが強く、ぼくを含め、生徒との衝突も多々。音楽の授業では、当時の中学の指導要領にはない専門的なことも、いろいろ教えようとされてました。

例えば「音程の度数」とか。クラシック著名曲の曲名や作曲者当てクイズも頻繁に。同級生は不満を持つ者いっぱい。そりゃそうだ、音楽やらない人には、全く無用な知識だし難しすぎる内容。さらに、そういうのをテストにも出題するものだから、いやがられるわけです。

そんな中、ぼくは当時、相当な跳ねっ返りだったので、先生には目をつけられていましたが、音楽だけは成績が良かった。音楽についてだけは、なんでも貪欲に吸収しようとしていたのです。でも、ぼくが音楽方面に進みたいことなどは、先生に話したことはありませんでした。

それでも、ぼくのそんな雰囲気を感じ取ってくれていたように思えます、今ふりかえると。とても音楽に情熱を持っておられる方でしたので。面倒臭い先生と思っていましたが、同時に、なにかと目をかけてくれる”ありがたさ”も感じていました。

ぼくはその後も音楽を続けるわけですが、こうして早期に「音程の度数」とか、基本的な楽典的知識を得られたことは、その後、本当に役に立ちました。1970年代、公立中学校に通っていた自分にとって、この先生との出会いがあってこそ、のことだったと思うのです。
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